これまで、想いを言葉にすることでさまざまな出来事を乗り越えてきました。
だから今回のことも、いつものようにココに書きつけることでどうにか消化しようと考えていました。
胸の内を綴れば自分なりの落としどころが見つけられるはずだと。
けれど、ひと文字目がなかなか見つからなかった。
たかだか一文を書きつけようとするだけでこんなにもつらくて、こんなにも痛くて。
こうまでチカラを振り絞らなければ呼吸すらまともに機能しなくて。
他人ですらこの体たらくなのだ。こんなもんじゃない。こんなもんじゃないんだろうな。
出会った数だけ別れがあるのは道理です。しかし何度経験しようと決して慣れることはありません。
きっとまた同じ思いを繰り返すのです。ならばもう乗り越えようと肩肘張るのはやめにしましょう。
喪失感と絶望に打たれるのは生きているからこそで、残された者の宿命にほかなりません。
今夜はすべてをないまぜにして飲み込んで、朝が来たらまたきみのほっぺを思い出します。
きみに出会えてうれしかったよ。ありがとう。ありがとう。
ゆっくり、おやすみなさい。