母だとか介助者だとかいう立場をかなぐり捨てて、ひとりの人間として何かに夢中になり、たぎる一日があったっていいじゃない。
というわけで、2018年の初参戦に続き、2019年8月10日の ROCK IN JAPAN FESTIVAL に参戦してまいりました。ロッキンが終わってからだいぶ経つ今、レビューする理由。
あの日のアツさが、今日になって再燃したからです。(原因は車内に流れるレッチリだ。)
ロッキン2019で出会った最高のアーティスト
パンク好きにイチオシ!dustbox(ダストボックス)
[appbox amazonapps ]2019.8.10
“ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019”
@国営ひたち海浜公園早い時間からLAKE STAGEにお集りの皆様ありがとうございました!
photo by 岩渕直人#RIJF2019#ロッキン pic.twitter.com/GON0spIuEn
— dustbox_official (@dbx_official) August 10, 2019
2019年8月10日、レイクステージのオープニングアクト、ダストボックス。最近の母のお気に入りバンドです。実は母、パンクロック狂。
ハイスタやグリーンデイを聴いてきた世代は、ダストボックスが気に入るはず。( 母がそうだから。)ダストボックスの音は、とにかくミュートが秀逸。
一瞬の静寂を生むテクニックがバンドの息、音作りのセンスを感じます。静寂(ミュート)が効いてて聴かせる音楽。言い得て妙ですが、ぜひあのミュートをあなたに聴いてほしい。
ロッキン20周年のオープニングを飾ったダストボックスは、奇しくもメジャーデビュー20周年。われわれのロッキン魂を絶頂までぶち上げてくれたダストボックス。
ダストボックスの音で、ステージに立ちこめる熱で、打ち震える母の胸。そして実感。「ロッキンきたーーー!!!」マジ最高です。
DJスタイルの伝道師ベリーグッドマン
ベリーグッドマン(2019/08/10)ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 クイックレポート |音楽情報サイトhttps://t.co/l348LG4LfG(ロッキング・オン ドットコム)#ベリーグッドマン #ROCKINJAPAN2019 https://t.co/tX58fHQqeY
— ベリーグッドマン (@berrygoodman88) 2019年8月10日
一方、一緒に参戦した友人のお目当てはベリーグッドマン。ジャンルはレゲエ。母はベリーグッドマンもDJスタイルのステージも初めてでした。
にもかかわらず、友人に連れられ、前2列目に陣取ってしまって居心地が悪…。しかし、ひとたび音が鳴り始めればなんのその。
ベリーグッドマンのパフォーマンスはユカイ、ツーカイ。曲調も幅広く、ノリよく飛ばす曲から陽だまりのようなほっこりとした曲まで、緩急が絶秒。
ベリーグッドマンのステージに、母はがっちりくぎ付けになりました。会場参加型で客の一体感が心地よいことこの上なく。トークではプライベートの切り売りでファンを魅了していました(笑)
ステージ終了後にベリーグッドマンのショップがにぎわっていた様子から、新規ファンがかなりついた模様。ベリーグッドマンを見て、思ったこと。
DJスタイル最高。
グラスステージ会場、クリープハイプに沸く
あらためて宣言しますと、母がロッキンに行く理由はクリープハイプ。2019年8月10日、彼らはロッキンの最高峰グラスステージに立っておりました。
会場を鳥瞰的に映し出すモニターには、ジグソーパズルのようにぎっちりと詰まった人、人、人。押し合いへし合いの中、全身に鳴り響くクリープの音に細胞がしびれました。
2018年のステージでは「会場に隙間があるのを見えて悔しい」とこぼした尾崎も、今年は充足したパノラマを堪能したのではないでしょうか。
クリープを初めて聴いたという友人も、「カッコいい!」を連発、ステージに陶酔。カッコいいんだぜ、クリープハイプは。そりゃあ浮いた話のひとつも出てきたってしゃーないってもんだ。
クリープハイプ人気上昇に比例するファンのジレンマ
日本一のフェスと謳われるロッキンで、広大なグラスステージの会場を熱狂する人で埋め尽くしたクリープハイプ。今後も新規のファンがどんどん押し寄せてくるのでしょう。
執筆活動やテレビ出演、昼帯のラジオMC、楽曲提供など、尾崎のアクションすべてがバンドに還元されているように感じられました。
大好きなバンドが評価され、昇華していく様が拝めるのはファン冥利に尽きます。しかし、ライブチケットの競争率がますます上がってしまう…。
なんて、反面、さもしい根性が顔をのぞかせちゃう。
フェスでのクリープハイプはのどごしがいい
圧巻でありながらサラリとした「フェス仕様」に作り上げられていたクリープハイプのステージ。ファン垂涎のコアな曲とメディアでの露出度が高いタイアップ曲、半々で構成されていました。
雑多な音楽ファンが集まるフェスでのセトリは、ライブとは違った趣向です。とはいえ、真夏のフェスを灼熱に引き上げるアレは健在。
一発目からクリープの真骨頂。壮観、超絶怒涛の「S●Xしよう!!」
この瞬間、黄金色のガス入り飲料をジョッキで飲み干したような爽快感に酔いしれたのは言うまでもなく。グラスステージの熱は最高潮。
会場一体となり、叫びました。がなりました。はたして、クリープ初見の友人は愕然としておりました。はは。
ロッキンは今なお【ROCK】だ!
出演アーティストが年々「ロック」から離れて行っている…と物議を醸すロッキン。しかしひとたび会場に足を踏み入れれば、誰しもロック魂に火が点くことうけあいです。
やれ「ポップスじゃねーか」だの、「おいレゲエかよ」だの、「なぜアイドル?」だの、もう言わんとこーじゃないですか。
FEST is NO BOARDER.
ROCK IN JAPAN FESTIVAL はジャンルの垣根をぶち破ったことがもはや「ロック」。ということでいかがでしょう?さあ、2020年もロッキンへGO ^^