医療的ケア児の母おすすめの痰吸引器。価格・圧力・特徴で比較してみた

医療的ケア歴8年の母が、おすすめの痰吸引器5機種の特徴や価格、レビューなどをまとめました。

 

医療的ケアデビューを果たしたばかりのあなたや、医療的ケア街道をひた走るあなたに、吸引器選びの参考にしていただければ幸いです。

 

痰吸引器の購入を検討中のそこのあなた。ぜひご覧あれ。

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在宅医療、医療的ケアに使用可能なおすすめの吸引器は?

この記事では、在宅医療・医療的ケアに使用できる以下の医療用吸引器5機種を取り上げてまいります。

  1. パワースマイル
  2. キュータム
  3. スマイルキュート
  4. エレノア
  5. べべキュア

気管切開後の生活にはいわずもがな、高齢者の排痰やお子様の鼻水の吸引にも欠かせない電動吸引器。さまざまな機種がありますが、なかには赤ちゃん向けの鼻水専用吸引器もあります。

 

吸引器を購入する際は、用途を確認して選んでください。

 

コレは赤ちゃんの鼻水専用 

「貴様のうんちくはいいから吸引器をざっと比較したい」という方はこちらから飛んでください 【吸引器比較一覧】吸引器各種の価格と特徴

医療機関推奨。安定と信頼の吸引器パワースマイル

パワースマイルKS-700は母の知る医療機関でも使用されており、在宅看護デビュー時におすすめされることが多いであろう携帯型吸引器です。

 

いうなれば吸引器のスタンダード重量は2.3kgとちょっとヘビー。本体価格はおよそ3万円と少しお高めな上、キャリングバッグと専用充電池、専用充電器は別売りです。

 

パワースマイルは小型たん吸引器の先駆けです。思えば、わが家の吸引器デビューもパワースマイルでした。パワースマイルは丈夫で長持ちする機種という印象です

 

2019年4月11日追記
「3年ほど使用しているパワースマイルの内部モーターが故障した」という事例が周囲でありました。吸引器の状態は個体差や使用方法、使用頻度によって差がありますのであしからず。

約6年間で買い足したパワースマイルの消耗品とパーツ

  • 専用バッテリー× 5個
  • 上蓋 × 1個
  • 吸引瓶中蓋一式 × 3セット
  • 簡易ヒューズ × 1本
  • 吸引ホース × 5m

これまでわが家では、パワースマイルの消耗品やパーツをだいたい5万円分ほど買い足しております。あんじの吸引回数が多い(50~80回/日)せいか、わが家は消耗が早いようです。

 

パワースマイルはパーツの中でも簡易ヒューズが重要です。ヒューズが切れるとまったく作動しなくなるので、パワースマイルユーザーは簡易ヒューズ(型番:1E57000)を常備・携帯することをおすすめします。

 

吸引チューブの替えは激安汎用ビニールホースで十分かと思います。ビニールホースはホームセンターの量り売りで1m40円くらいなので、専用チューブのおよそ10分の1という破格。

 

コネクターの有無以外にパワースマイル専用チューブと汎用品に差はありません。

なんと1kg未満!最軽量の吸引器【エレノア】

最大吸引圧がハイレベルな吸引器の中で最も軽量なのがエレノア。なななんと、本体重量たったの930gです!こちらキャリングバッグ付きでもおよそ1万7,000円と、価格もお手頃。

 

ただし1点注意していただきたいのが、エレノアは携帯型ではなく据え置き型です。なぜなら電源がAC電源のみ。惜しい…とても惜しいです。

 

2019年8月5日追記

現在は電池ボックスが別売りされているので、携帯型として使用できます。また2019年2月以降発売のキャリングバッグは、電池ボックスも収納できる仕様になっています。

コンパクト・パワフル・タンクも大きい【スマイルキュート】

スマイルキュートKS-500は、機能・デザインともに魅力的な吸引器です。本体重量1.5kgとパワースマイルより約1kgも軽く、価格もキャリングバッグ付きでおよそ1万7,000円と大変お値打ち。

 

オモチャのようなかわいさで安価といえども、あなどることなかれ。スマイルキュートはパワースマイルと同じポンプを採用しているため、吸引力も十分かつ安定しています。

 

もしパワースマイルユーザーで吸引器の買い足しや携帯用に手頃なものを検討中とあらば、スマイルキュートがイチオシです。スマイルキュートにはパワースマイルの専用充電池(バッテリー)が流用できますゆえ。

 

2019年8月5日追記わが家では、普段はスマイルキュート、静かにしなければならないイベントではキュータムと使い分けております。

単三乾電池が使えて災害時も安心!コンパクトな吸引器【キュータム】

キュータムは本体重量たったの1.2kgと、とっても軽くてコンパクトな吸引器。母の知る限り、今のところ(2019年4月現在)乾電池が使用できる吸引器はキュータムだけです。

 

2019年8月5日追記エレノアも別売りの電池ボックス(単三乾電池8本使用)があれば乾電池が使用できます。

キュータムは、「図書館並みの静けさ」を謳う静音性に優れた機種です。手頃なサイズ、動力確保の容易さ、静粛性の3拍子、これらがキュータムの魅力です。

 

持ち歩きのしやすさはもとより、映画館や美術館などの静けさを求められる環境においても遠慮なく吸引が行えます

 

停電や災害でAC電源が確保できないとき、乾電池で使用できる吸引器はありがたいです。ただしキュータムの価格はおよそ9万円

 

純日本製たる所以?手頃とはいえません…。

約2年間で買い足したキュータムの消耗品とパーツ

  • ホース付きフィルター × 2
  • 電池ボックス

キュータム使用歴約2年で、すでに1万5,000円分の消耗品・パーツを買い足しております。まずはキュータムを使い始めて半年足らずの頃、早くもフィルターがカビッカビに。 

いくらフィルターが消耗品だとしても、こんなにも早く交換時期が訪れるなんて(泣)

次は1年半後、水没のため、またもやホース付きフィルターを購入。キュータムには逆流防止装置がないため、本体を倒すと廃液でフィルターが水没します。

 

そして同時期に電池ボックス断線により買い替え。さらにこのころ、ACアダプターも接触不良気味に…。

 

2019年8月5日追記

あまりにもキュータムの不調が続いたので、2019年6月にスマイルキュートを購入しました。

軽くてめちゃカワイイ最新吸引器【べべキュア】

最後に紹介するのは、本体そのものがケースになったランチボックスのようなかわいらしい最新型吸引器べべキュアです。重量は1.3kgと(ちょっとふくよかな)モルモット程度。

 

価格もおよそ1万7,000円と、新製品のわりに良心的です。ただし、専用充電池付き充電器が別売りでおよそ1万円。つまり初期費用が2万7,000円程度かかります。

 

べべキュアの機能で特筆すべきはLEDランプが搭載されていること。目に優しいブルーのLEDランプが手元を灯し、夜間の吸引をサポートしてくれます。

 

手頃なサイズ、デザイン性、ユーザー思いの機能性と3拍子がそろった、独自性のある吸引器です。

【吸引器比較一覧】吸引器各種の価格と特徴

最大吸引圧-80kPa±10%-66.6kPa-75kPa以上-80kPa以上 -80kPa以上
べべキュアキュータムスマイルキュートエレノアパワースマイル
重量1.3kg1.2kg1.5kg0.93kg2.3kg
サイズW206×
D98×
H175mm
W300×
D125×
H175mm
W245.5×
D93.5×
H217mm
W220×
D90×
H145mm
W193×
D181×
H238mm
本体価格約17,000円約90,000円約15,000円約17,000円 約30,000円
電源
  • シガーソケット
  • AC電源
  • 専用充電池
  • AC電源
  • 単三乾電池
    (4本)
  • シガーソケット
  • AC電源
  • 専用充電池
  • AC電源
  • 単三乾電池
    (8本)
  • シガーソケット
  • AC電源
  • 専用充電池
バッテリー
使用可能時間
約75分(充)約70分
(ア)約15分
約30分約40分約30分
ボトル容量300mL
±30mL
300mL500mL
±50mL
300mL700mL
排気流量15L/min
±20%
7.5L/min15L/min15L/min13L/min
(15L/min)

一覧にあるとおり、各吸引器の吸引圧はキュータム以外はほぼ変わりません。ほかの製品を使用した後だとキュータムは非力に感じるかもしれません。

 

とはいえ、痰の吸引に必要な圧はちゃんとかかります。

 

気管内吸引のポイント厚生労働省 で推奨している気管内吸引圧は20kPa、吸引1回あたりの時間は15秒以内です。

むしろ高い吸引圧がかかる製品はセーブしないと粘膜を刺激して痰の分泌をむやみに誘発してしまいます。粘膜の損傷や肉芽の形成も心配ですね。

 

どうしても痰が固くて引きにくい場合には、ネブライザー付き吸引器を検討してもいいかもしれません。

こちらの吸引器、ちょっと重いのが難ですが…。

吸引器のバッテリーはどれくらい持つの?

各吸引器のバッテリー使用可能時間から、バッテリーの交換(充電)時期を試算できます。

よもやま君
吸引器のバッテリー使用可能時間は吸引器比較一覧 を見てね。
バッテリー交換時期予測式
バッテリー使用可能時間 ÷{(吸引1回あたりにかかる時間)×(1日あたりの吸引回数)}≒ バッテリー使用可能日数

この予測式をもとに、わが家のバッテリー交換時期を試算してみます。

あんじ×キュータム
70分 ÷{(10~15秒/回)×(50~80回/日)}≒ 3日半~8日

キュータムを充電式電池であんじに使用した場合、最短で3日半、最長で8日ほど持つことがわかりました。実際、ほぼ試算通りの日数で電池を交換していますな。

 

バッテリーの交換時期が予測できれば、おでかけ時や緊急時に備えるべきバッテリーの数がわかって安心ですね^^

吸引器比較価格・サイズ・電源で検討

吸引器を比較検討する際に注目すべき項目は大きく3つです。

  1. 価格
  2. サイズ(重量)
  3. バッテリー使用可能時間

「吸引が頻回で廃液の処理回数が増えるのは面倒」という方には、コンパクトかつボトル容量が大きいスマイルキュートをおすすめします。

 

ちなみに、母のイチオシ吸引器はべべキュア。初期費用こそチョイ割高ですが、スマイルキュートの機能性にキュータムに近い静音性を併せ持った機種です。

 

それぞれの機種の特徴を比較し、ぜひあなたの吸引スタイル(?)に合った吸引器を厳選してください^^

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