たん吸引器キュータムのメーカー自主回収につき、10月8日、わが家のキュータムもリニューアル品と交換していただきました。
先のお話では「10月中旬から順次交換」とのことでしたが、早い対応でありがたし。さっそくキュータム交換時の話と改良版のレビューを記してまいります。
旧キュータムは部品が不足していても交換OK!
旧キュータムの部品が全部そろっていなくても、改良版の新品と交換してもらえました。しかも保証書や納品書などの提出も求められませんでした。
たすかった。なんと、わが家にあったキュータムの部品は以下4つのみ。
- キュータム本体
- 吸引ボトル
- ホース付きフィルタ
- 電池ボックス
ACアダプターもなければ、カテーテルホルダーや吸引ホース、キャリングバッグすらありませんでした。壊れたりいらなかったりで捨てちまったから諸事情ありまして。
そんなわが家とキュータムの歩みはこちら
2年ちかくも使用したキュータム(しかも本体と吸引ボトルのみ)が、新品の改良版キュータム一式に化けました。正直、得した気分です。
キュータム交換の事務手続きは書類 1 枚と葉書 1 枚のみ。受取者氏名・住所・電話番号・交換事業者名などを記入するだけです。
難しいこと、めんどくさいこと一切なし。新旧キュータムの授受は、たった5分ほどで完了しました。
そもそも旧キュータムはなぜ自主回収されたの?
キュータムが自主回収された理由は、使用中に急に止まってしまう不具合が確認されたからです。わが家のキュータムも、今年の5月くらいから同様の症状が出ておりました。
非常時も電源に困らないのがウリの吸引器が、平常使用で作動しないとあらば由々しき事態です。しかしメーカーのキュータム自主回収発表から交換実施までの素早い対応はさすがでした。
日本企業らしい誠実さが見て取れます。さて、信頼の日本製たん吸引器、新生キュータムはどのように生まれ変わったのでしょうか?
キュータム改良ポイント①本体の底に排気口
新キュータム
新キュータムは本体の底に排気口がつきました。水分や塩素による本体内部の腐食を防ぐべく、通気性を向上させた仕様。
果たして、キャリングバッグに入れっぱなしで使用するユーザーでも排気口の効果は得られるのでしょうか?
キュータム改良ポイント②圧力調整つまみの高さUP
新キュータム
旧キュータム
吸引圧調整つまみが白から青に、そしておよそ 2 倍に高さを増しました。今回の自主回収にいたった要因とは関係ない改変です。
せっかくリニューアルするならと、よりユーザービリティを追求したのでしょう。つまみデカいな~という印象はあるものの、青になって目盛りが見やすくなりました。
改良ポイント③電源ボタンに立体感
旧キュータム
新キュータムの電源ボタンがは、ちょっぴり 3D になっています。これも圧力調整ツマミ同様、自主回収にいたった要因とは関係ない改変です。
旧キュータムはほぼフラットなボタンでしたが、立体感があるほうが押しやすい印象。ボタン内にエアーを含んでいるようで、押すと小さく「ぷぅ」と鳴ります。
イイね!キュータム改良後のメリット
果たしてキュータム本体底の排気口にメリットはあるのか?これで内部の腐食を防ぐ対策として十分なのかは、キュータムを使い続けてみなければわかりません。
今のところわかりやすくメリットを感じるのは、マイナーチェンジされた電源ボタンです。ぷっくりしたことでON・OFFしやすく、暗いなかでもボタンの位置が指先でわかります。
旧キュータムのフラットな電源ボタンは、手探りではわかりにくいうえ、ON・OFFしづらいものでした。ゆえに思わず押す指に力がこもってしまい、わが家の旧キュータムは電源ボタンがボロボロ。
一方、新キュータムの電源ボタンは反応がよく、ストレスがありません。グレート。
残念!キュータム改良後のデメリット
改良後はキュータムに排気口がついたことで、作動音が大きくなるというデメリットが発生しました。キュータムの魅力のひとつ、図書館並みの静音性が失われたのです。
とはいえ、他製品に比べてまだ静かなほうではあります。さしあたって、わが家でキュータムの代打として活躍しているスマイルキュートほどはうるさくありません。
しかし従来のキュータムの静けさは失われました。弱点を克服するためには仕方のないことなのでしょうが、非常に残念です。
ユーザー総合評価。改良版キュータムはおすすめ?
なにはともあれ、キュータムはやはりおすすめの吸引器です。改良によって生じたデメリットもありますが、それを相殺してあまりあるメリットがあります。
軽量かつコンパクトなボディの扱いやすさはもちろんですが、なんたって電源に単三乾電池が利用できる。これが最大の魅力でしょう。
非常時の備えにキュータム、おすすめです。さて、改良版キュータムのレビュー続報は半年後くらいに。ではでは。