いやはや、今日の慌ただしさったら。日々のあんじの成長記録(写メるだけ)すら残せませんでした。
慌ただしさの原因は院内学級。初めて教室で授業を受けることと相成りまして。
院内学級、教室デビューに壁立ちはだかる
院内学級初回だった昨日は、ベッドでの授業でした。2 回目の今日は、別病棟にある院内学級の教室にデビュー。
あんじの移動には、点滴台と酸素ボンベ、人工呼吸器、サチュレーションモニター、吸引器がもれなくついてきます。
アレをどーして、コレをそーしてって、移動のハウツーにワチャワチャ。やっとこさ教室に到着したわけです。
初めて入る病棟、教室。そこには初対面のクラスメイトたち。あんじは緊張 MAX でハートビートが SO ファスト(心臓が早鐘を打つ)状態。
先生にいざなわれるがまま、目を泳がせながらもおずおずと着席。瞬間、こらえきれずまさかのギャン泣き。
授業どころじゃございません。すぐさま現場からトンズラきめて、マイベッドにリタ~ン。
数十分におよぶ準備ならびに病棟への移動。結果、教室での滞在時間はものの数分。
誠に遺憾です。
院内学級の教室を逃げ出した後のベッドにて
「あれ?あんちゃんもう戻ってるの?」とまあ、そのワチャワチャをご覧になっていた、なんなら巻き込まれたみなさまは唖然ですわ。
対してあんじは、口をとがらせポツリとひとこと。「泣いちゃったもん…。」
悔しさからか羞恥からか、あるいはその両方の感情を胸に掻き抱き、枕に突っ伏す。
教室デビューは時期尚早?まずは院内学級の先生に慣れさせるべき?思考を巡らせつつ、母はあんじのご機嫌とりに心を砕くのでした。
院内学級の教室授業は親の付き添い必須がつらい
苦い教室デビューを果たしたあんじですが、教室での授業を選択するとなると母の負担もなかなかでして。
なにせ教室だと母の付き添いが必須。授業中の医療的ケアは母が一手に引き受けなければならぬのです。
病棟内の子供たちはもちろん看護師さんがケアします。別病棟に籍を置くあんじは闖入者よろしく、治外法権状態。
しかし「教室でお友達と一緒に授業を受けたい」とわが子が希望するからには、多少の負担は覚悟の上。
…と気張っていた母をよそに当の本人、ご希望の教室にてギャン泣き・秒殺で終了とはこれいかに。
看護学生のおかげ院内学級に意欲がわく
あんじをなだめすかしていると、看護学生がお別れのご挨拶に来てくださいました。
実習であんじを担当してくれたのですが、根気強く娘にお付き合いいただきまして、恐縮の極みです。
年明けの 2 月、国家試験をパスすれば、晴れて彼女は看護師さん。そんな彼女に「がんばって!」と、エールを送るあんじ。
いや、自分こそ泣かずに授業がんばれや。ゆくゆくは助産師になるのが夢だという彼女。
あんじに接してくれたその手が、この先、たくさんの命を取り上げていくのか。
あんじにも、彼女のような展望をもって、キラキラした学生生活を送ってもらいたい。
母はそう願っております。さしあたっては、まず泣かずに授業を受けていただきたいのですが。
いかがでしょう?ねえ、あんじさん。