12 歳、反抗期まっただ中の娘・あんじ。対する 34 歳、若年性更年期におびえるの母。
ふたりは犬猿の仲です。寄らば触らばケンカしてます。
「なんでケンカになるのかがわからない」
と呆れ顔なのは長男。なんでケンカになるかって?そんなん言えないくらい些細なことが原因だってばよ。
あんなことやこんなこと、女同士の諍いの火種はいつだってミクロなのです。
お召し替えからオムツ替え、お食事、お薬、お出かけの準備。
なにをするにもあんじ様は逐一、反発なさいます。心の赤テープが透けて見えるようです。
喧嘩上等ってか。
「あんじ、ごはんはもういいの?」
問いかけにお答えを頂戴することすら困難です。繰り返す虚無、募る不満、一触即発、ケンカ勃発。
この不毛な図式よ。果たしてこの連鎖を断ち切れる日はくるのでしょうか。
そんな母と娘に救いの手を差し伸べてくれるのが息子たち。あんじは兄や弟には素直に従います。
彼らにかかれば、着替えもオムツ替えもスーイスイ。
薬だってパクっ。
なんと笑みまでこぼれちゃう。
このきょうだいたちの強い絆よ。ふたりがいてくれてよかった。
お母ちゃんがここまでなんとかやってこられたのはあんたらふたりのおかげやて。
でももう限界です。あんじのヤロウ、いつもいつも反抗しやがって。
ここらであんじに目にものみせてやる。
おい、こらっ、あんじっ
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お仕置きじゃーーーーーっ
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きゃーーー!!!
って、楽しんでやがるコンチクショー。